井上陽水と夜行バスについて

井上陽水の昔の曲に夜のバスという作品がある。夜行バスを歌っているのだが、曲が出来た70年代に夜行バスはほとんどなかった。その当時の国鉄バスに東京大阪の高速夜行バスがあったが、私鉄には殆ど無かったような気がする。そのうち中国自動車道が全通した後に西鉄が東京や大阪と福岡を結ぶ夜行バスを走らせ始めたのが今に至る夜行バス全盛時代の幕開けだったのではないかと思う。
高速バスを利用する時には、普段は台数が決められています。しかし、自分が以前お正月やゴールデンウィークなどの、高速バスをたくさん利用される方がいらっしゃる時期に、高速バスを予約しました。高速バスへ乗る当日には、普段よりも高速バスの台数が、かなり増えていました。また、少し小さめのバスが、たくさん増えていました。
―主要後発品メーカーは、政府の後発品使用促進策を受けて売り上げを伸ばしました。一方で先日、後発品世界最大手のテバ社(イスラエル)が日本国内3位の大洋薬品工業の買収を発表するなど、激しい競争を生き残るために各社がさまざまな対策を講じています。こうした動きをどのように見ていますか。

 後発品については、来年度に市場シェア30%達成という政府目標があります。現在のシェアは23%程度なので、7%上げるという支援策が黙っていても期待できます。ただ、その先は分かりません。新たな目標を設定するという話もあり、後発品の株がまた動いています。株式市場では、恐らく40%から50%と、ほぼ欧米並みの目標にするのではないかというコンセンサスが出来上がっています。それを見越して、後発品メーカーはいろいろな設備に投資をしています。
 このような状況の中、先行したエルメットエーザイに加えて、第一三共エスファや田辺製薬販売など、先発品メーカーが後発品事業に相次いで参入していますし、そこに外資も加わり、相乱れて混沌としているのが、今の後発品市場の位置付けです。

 テバが大洋を買収した理由についてですが、テバは後発品世界最大の会社で、グローバルプレーヤーです。しかし、日本ではただの一プレーヤーにとどまっていることから、日本における足場を固める狙いがあります。一方、大洋は恐らく単独では生き残れなかったため、そこでニーズが合致したということではないでしょうか。
 テバが大洋を運営、経営していくことは、それほど簡単ではないと思います。テバが持つ世界スペックの後発品を日本でどんどん発売しようとしても、承認を一つ一つ取る必要も当然ありますし、お金も掛かります。それにテバは、売り上げとしては国内最大手の武田並みという巨大企業ですが、医療関係者にはピンとこないでしょう。そのため、「テバの後発品です」と売り込みを掛けても、多くの後発品の中の一つという見方しかされず、現実にどのように展開していくかは難しい問題です。

 ただ、仮に50%まで後発品のシェアが拡大するのであれば、誰かがそのマーケットを取っていけるわけですから、それを考えて外資が日本での拡大路線を取っているのでしょう。一方で、専業後発品メーカーの沢井製薬や日医工は危機感がある。外資がなりふり構わず入り、先発品メーカーが残存利益を拡大するため、後発品のプロモーションを始めれば、太刀打ちできません。このため、沢井はキョーリン製薬ホールディングスと組もうとしたし、日医工はサノフィ・アベンティスグループと関係を強化しているわけです。

 そういう競合にさらされていないのは、東和薬品のように、開業医市場をきっちりと取っているところです。成長性はそれほど高くありませんが、競合も多くありません。そういう意味で、東和のビジネスモデルは評価されていいのかもしれません。

―国内製薬企業の今後の成長に向けたポイントは何でしょうか。

 大手や中堅数社については、「新興国市場への進出、拡販」と「がん領域の強化」がキーワードになっています。
 新興国市場については、例えば中国は10億人の民がいて、市場は大きいですが、保険や医薬品の価格の問題もありますし、政府の方針によって制度がころころ変わります。ましてや、アフリカや中近東、中南米になると、それぞれ国によって制度や医療風土が全然違います。米国のビジネスモデルをそのまま持ち込むわけにもいかず、非常にきめ細かく展開していく必要があります。そうした新興国市場で展開するノウハウを持つ企業として、武田薬品工業はスイスのナイコメッドを買収したわけです。
 一方で、アステラス製薬については、移植を行う国では必ず免疫抑制剤プログラフが使われており、実は多くの販売網を持っています。それを使って、今後の新製品を売っていきましょうというのが、アステラスの中期経営計画のメッセージだったわけです。ただ、免疫抑制剤とその他の薬を売ることとは全然勝手が違うので、当然MRも必要になりますし、コストを増やさずに売れるのかという問題があります。アステラスの中計を見ると、あまりコストを増やさずに新興国で売ろうとしています。そうすると、医薬品の価格は安いかもしれませんが、コストが増えないので、売り上げの部分は利益貢献します。果たしてこれが可能かについては、現時点で、新興国で販売している製品がないですから、今後明らかになってくると思います。

 もう一つの「がん領域の強化」ですが、がん領域に取り組む場合は、がん腫によって使う薬も治療法も違ってくるので、幾つかのポートフォリオを持っている必要があります。取り組むには、かなりの投資が必要になってくるので、大手は手っ取り早く企業買収で足りない部分を補っています。問題は、買収した企業が今の業績に貢献しているかというと、さほど目に見えた貢献はしていません。これをもう少し精査する必要があると思います。

―「2010年問題」がなかなか打開できず、革新的な新薬が登場しにくい現状の中で、国内製薬企業の今後に明るい見通しはないのでしょうか。

 株式市場、証券市場が見ている視線と、実態、実業レベルでの状況はちょっと違うと思います。米国と欧州では、医薬品株は堅調に推移しており、最悪期は脱したという評価になりつつあります。大型品の特許切れはまだありますが、ほぼ一巡しましたし、買収に買収を、再編に再編を重ねて、少なくとも財務的な基盤、体力だけはしっかりしているため、これ以上に悪いネガティブな状況は、生じないだろうということです。さらに、幾つかの新製品がやっと安定して出てくるような循環が生じています。イノベーティブな新薬が出ているわけではなく、どちらかといえば改良品が多いというのが現状ですが、改良には成功しているので、以前のように出てくる製品がすべて駄目になる世界ではなくなってきています。こうした背景から、実は昨年の後半から欧米の医薬品株は好調です。

 イノベーティブな製品が出ていないため、この産業が駄目になるのかというと、そうではありません。いわゆるアンメッドメディカルニーズ、充足していない医療・治療薬が必要とされており、そこへの投資、新薬の開発は、前向きに進められています。

 そういう意味では、国内メーカーは「2010年問題」に非常に手間取り、一歩出遅れている感じもします。国内メーカーは「2010年問題」をプロダクト・ライフサイクル・マネジメントで乗り切ろうとしましたが、成功例はありませんでした。つまり、どれほど頑張っても、どれほど運が良くても、やはり大型製品の特許切れの問題は乗り越えられないのだということです。そういう認識からスタートすべきです。

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